濡れたアスファルトをはじくタイヤの音 ガチラジ 98
チーッス !!
今夜もまた、冷たい雨が降っています。皆さまのところはいかがでしょうか。あなたの心にホット・ステーション。北の街から North silver station でお送りします。お相手は暖かくなってきて自室に見たこともない毛虫が出没。最初はぎゃーとなってしまったにもかかわらず殺生も出来ずに見なかったことにしたら、どうやら同じ人物(虫)のようなので段々親しみがわき、みーちゃんと名付けて時々話しかけているシルバです。曲は86年、アニタ・ベイカーのアルバム“ラプチャー”より5曲続けてどうぞ。(前置き長かったかも ..笑)
元々女性ボーカルが好きなんですけど特に、雨の日はこういう濃いーのが聴きたくなります。こういう曲を聴いて泣きたくなるほどの幸せを味わったり、泣きたくもないのに勝手に涙が頬を伝わり奥歯をかみしめたりしたことも長い人生にはあったわけですが。こんな夜はそんな思い出の数々が去来します。
年のせいもあるでしょうが、昨日のことはほとんど憶えていなくとも遠い記憶ほど鮮やかに ..時間は10年ほど遡ります。30代の終わり頃、まだまだピチピチ若シルバ。真冬に離婚したアタクシは慣れない一人暮らしで吹雪の中を懸命に生きておりました。ほどなく出来た初めてのビアンな恋人とは中距離恋愛。その年の春をどんなに待ちわびたことでしょう。
雪がとけて春がやってきて花が咲き出し。するといままで見たことがないほど景色がいきいきと輝き出しました。夜になって星が瞬き出し、お月様が昇ろうものならもう、夢心地。花の匂いは芳しく、流れるソウル・バラードはうるわしく。躰中に恋心がつまって五感が冴え渡っていました。(笑)
本気で恋をするとこういう現象が起こるかどうかは定かではないけれど、確か10代の終わり頃初めてのラブホの朝帰りの道はあんな風にキラキラと輝いて見たような気がします。
ともかく ..2週間に1度くらい恋人がやってきてウットリと週末を過ごしたのちに帰っていくわけですが。立ち去る車の赤いテールランプに指先が千切れるくらい手を振るわけです。そしてそのあとに残された膨大な夜の時間に静かく雨は降るのです。
車の往来が激しい道路に面したアパートでした。雨音よりも、冴え渡った五感で聴いた濡れたアスファルトをはじくタイヤの音がいまも耳の奥に強烈に残っています。
最初から待ちわびるような恋をして。そのような恋がその後、恋愛癖へとなっていったわけですが。ともかく ..アタクシ幸せでありました。(笑)
アタクシの幸せなところはどんな思い出も美しく残せるところだと自認していますが。シルバみたいに綺麗なところしか見ず、人間のドロドロしたところから目を背けて生きているときっとこれからつらい思いをするよと、心配してくれたのは確か最初の恋人ではなかったかしらん。
彼女がいってくれたことはまちがってはいなかったけど、あたしは大丈夫よ、問題はない。(あることはあるけどそれはみんなもそうでしょ?)何処にいても雨は降る。喜びも哀しみも惜しみなく降り続く。傘をさすのが嫌いだからこのまま濡れて歩いていくよ ..
明日からまた1週間、ファイトー !! (ってアタクシ明日から2連休でした)
今夜はこの辺で。
see you next !!
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